「生きるのに向いてないみたいです。」という曲について。
こんにちは、Kogarashiです。
夏ももう終わりが見えてきましたね。秋は美味しいものが増えてくるので楽しみです。
今日は、この曲についてのお話を。
もしこの記事を見てる方で、まだこの曲を聴いてない方は、一度聴いて見てください。
「Kogarashi」という名前で初めて発表したこの曲は、一番最初にこのタイトルのフレーズと、サビの頭のメロディーがパッと思い浮かび、そこからメロディを広げていきました。
そんなに手の込んだ構成にはせずにメロ→サビ→ギターソロ→店長転調というよくある流れにしました。最後の展開だけハーフビートにしてみたのは、試しにやってみたら思った以上にマッチしたのでそのまま採用しました。
ノリも四つ打ちで全体的に聴きやすい曲になったかなと思います。
-「生きるのに向いてない」ということ-
曲自体はかなり早く完成した一方で歌詞にはかなり苦戦しました。
僕はいわゆる「辛いことあっても生きてればなんとかなる」みたいな考えに全く賛同できないタイプの人間なので「死にたいとか言わず強く生きていこう」みたいな歌詞にはしたくありませんでした。
ただ、じゃあ「死にたい」という言葉を全肯定するかと言われたらそれも違うんです。めんどくさいですね。
とかくこの世は生きづらい
その病の正体は
貴方自身だ
自分だけが辛い、こんなにも世界は息苦しくて、世知辛い。
その感情の原因って、後から振り返ると自分自身だったりすることがよくあるんです。
だからこそ面倒というか、いくら周りから励まされたところで「でも」と自分自身が思ってしまうのでどうしようもないんですよね。
張り詰めた理論武装と
自信過剰を盾にしてた
臆病者だと笑っていた 怖かったんだ
街灯を睨みつけて
窓の外から眺めていた
誰かを羨ましいと思った
だから他の場所に立っている誰かが妬ましかったり、知りもしない誰かを嗤ったり。
あとあと考えるとほんとくだらないなとは思うけど、その時は本気でそう思ってたんですね。まさに病です。
こういう暗い感情を持った人を「しょうもない」とか「めんどくさい」とか、正直思ってしまうことはあります。昔の自分含めて。
けど当人たちにとってはその感情って計り知れないもので、他人が軽々と口を出せるものでもないのかなとも思っています。もちろん、助けを求められたら何かしてあげたいですけどね。
じゃあ生きるのに向いてないならどうしたらいいのか。
多分、それでも必死こいて生きていくしかないんだろうなって思います。
生きるのに向いてないみたいです。
じゃあどうやって生きてきたんだ
人間に向いてないみたいです。
じゃあ人間じゃなきゃよかったのか
生きるのに向いてないみたいです。
じゃあ何なら向いていたんですか
人生踏み外したたみたいです。
ならとっとと這い上がってみろ
改めて見ると、本当にひどい歌詞だなと思います。だって「死にたい」みたいなこと思ってる人にこの言葉送れますか?僕だったらその人を殴ると思います。「デメェに何がわかるんだぁぁぁぁぁぁ」って。
でも、生きるしかないんです。死ぬよりマシだと思います。
ここで「不治の病にかかってるような人にも同じことが言えるのか」とか突っかかってくるような人はさっさとかえってくださいね(ひねくれ者ムーブ)
辛いことばかり、いいことなんて何一つない。
だから生きていたくない。死にたい。
けど生まれた以上は生きていくしかないんだ。
この曲は、誰かに寄り添えるような曲ではないと考えてます。
むしろ突き放すというか。転調のせいで後半はポジティブに聞こえるけど、言ってることはどうしようもなく残酷なことです。
前にもらったコメントで「背中を蹴っ飛ばしてくれるような曲」っていうコメントをもらったことがあるんですけど、まさにそんな感じです。「くれる」というより「しまう」の方が正しい気がしますが。
「生きるのに向いてない」人に、この曲はどう映るんでしょうか。
僕にはわからないけど、そんな人たちがいつか幸せになれるように祈っています。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
あまり言葉を書きすぎると良くないと思うのでこの辺りで筆を置かせていただきます。
ばいばい。
歌詞全文はこちらから。